製品紹介

軽量コンパクトな土の重金属分析装置

FT-801

ボルタンメトリー法を採用し高感度分析を実現

FT-801は「小型・軽量」「誰でも簡単に扱える」の2つのコンセプトを元に設計された、現場でのオンサイト分析を可能とした重金属分析装置です。
測定原理にボルタンメトリー法を採用し、原子吸光法やICP法などの公定法と遜色ない高感度分析を実現しました(相関係数0.95以上)。
FT-801はトンネルや切り土の掘削土に含まれる、自然由来重金属の迅速判定試験、土壌汚染範囲の絞込み調査、工事現場における排水のモニタリングなどで利用されています。

FT-801の特長

  1. 一般的な分析作業と同じ操作感覚
  2. 土壌採取から分析まで1日以内で可能
  3. 分析装置単体で分析結果を表示・出力
  4. 分析結果はメモリーカードに記憶、PCで詳細な分析波形の確認も可能
  5. 有害重金属の判定基準を下回るppbオーダーの高感度分析を実現

測定元素

測定可能な元素は土壌汚染対策法で定められている第二種特定有害物質(重金属類)の鉛・カドミウム・水銀・砒素・セレンの5種類。各元素の溶出量および含有量試験を行うことができます。

分析可能元素 土壌溶出量および含有量試験 Pb,Cd,Hg,As,Se

仕様

名称 EC重金属分析装置・FT-801
測定方式 アノーディック・ストリッピング・ボルタンメトリー法
電極 作用電極 銅電極<鉛・カドミウム測定用>
金電極<水銀・砒素・セレン測定用>
参照電極 銀 / 塩化銀電極
対電極 白金電極
測定用検液条件 5~30℃ ※測定中急激な温度変化がないこと
電源 AC100V ±5% 50/60Hz 2A
動作温度・湿度 0~40℃ 10~90% ※結露がないこと
重量 4.2kg
外形寸法 245(W)×210(D)×145(H) mm
出力部 メモリーカード(CFカード)、プリンタ印字(RS-232C)

相関図

測定用検液を作製する手順は公定法に準拠していますので、FT-801と公定法との相関(決定係数R2)は0.95以上あります。

溶出量試験(横軸:試料濃度、縦軸:FT801分析値、単位:mg/L)

Pb-Y
Cd-Y
Hg-Y
As-Y
Se-Y

含有量試験(横軸:試料濃度、縦軸:FT801分析値、単位:mg/kg)

Pb-G
Cd-G
Hg-G
As-G
Se-G
  • 上記相関図は、既知濃度の溶液を分析した結果から作成しています。
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