ＦＴ－８０２

タッチパネル採用の小型軽量の重金属分析装置

ＦＴ－８０２／ＦＴ－８０２Ｔはボルタンメトリー法を採用した小型軽量の重金属分析装置です。原子吸光法やICP法などの公定法と遜色ない高感度分析を実現しています(相関係数0.95以上)。
これまでのＦＴ－８０１の基本性能を継承しつつ、デザインを一新。ＦＴ－８０２ではカラー液晶タッチパネル（※ＦＴ－８０２Ｔではタブレットなどのスマートデバイスで操作）を採用。分析時の見易さと操作性を大幅に向上させました。また、これまでは付属のソフトウェアで確認していた分析波形を液晶画面でリアルタイムに見ることができます。分析したデータはＵＳＢメモリーへ直接出力できますので、帳票データの作成もこれまで通り行えます。
測定対象元素は鉛Ｐｂ,カドミウムＣｄ,水銀Ｈｇ,ヒ素Ａｓ,セレンＳｅの５元素です。電極や試薬などの消耗品はこれまでのＦＴ－８０１と互換性がありますので、既存ユーザーの方もそのままＦＴ－８０２をお使いいただけます。トンネルや切り土の掘削土に含まれる自然由来重金属の迅速判定試験、土壌汚染範囲の絞込み調査、工事現場における排水のモニタリング、汚泥や燃え殻などの産業廃棄物の自主管理分析などで利用されています。

装置外観と液晶タッチパネルイメージ

ＦＴ－８０２	ＦＴ－８０２Ｔ

ＦＴ－８０２の特長

ASV法（アノーディック・ストリッピング・ボルタンメトリー）を採用しppbオーダーの測定を実現。標準添加法による濃度算出により公定法分析と遜色無い信頼性と精度を保持。
鉛、カドミウム、水銀、ヒ素、セレンの分析が可能。
土壌分析は溶出量試験と含有量試験どちらにも対応。その他、水質や各種溶出液の濃度分析にも使用可能。
カラー液晶タッチパネル（ＦＴ－８０２ＴはタブレットとＷｉｆｉ接続）による操作画面。ＰＣがなくても測定波形をリアルタイムで確認。
元素別に専用試薬をラインナップ。
測定データは内部メモリーに記録、USBへ出力可能。
計量・コンパクトな設計

ＦＴ－８０２の紹介動画

動画①　装置特徴編
動画②　コンディショニング手順編
動画③　溶出用検液作製手順編
動画④　鉛測定編
動画⑤　カドミウム検液作製編
動画⑥　水銀検液作製編
動画⑦　砒素検液作製編
動画⑧　セレン検液作製編

仕様

名称		重金属分析装置　ＦＴ－８０２/ＦＴ－８０２Ｔ
測定方式		アノーディック・ストリッピング・ボルタンメトリー法
電極	作用電極	銅電極＜鉛・カドミウム分析用＞
	作用電極	金電極＜水銀・砒素・セレン分析用＞
	参照電極	銀 / 塩化銀電極
	対電極	チタン電極
分析元素		Pb（鉛）、Cd（カドミウム）、Hg（水銀）、As（砒素）、Se（セレン）
試験方法		溶出量試験・含有量試験
電源		AC100V ±5% 50/60Hz 2A
動作温度・湿度		0～40℃　10～90%　※結露がないこと
重量		3.2kg（※FT-802Tは3.0kg：タブレット除く）
外形寸法		287.5（W)×222.5（D)×181（H) mm
出力部		USB1.1（TypeA：メモリー用，TypeB：PC接続用） RS232C（プリンタ用）（※FT-802TはタブレットとWifi接続）

■溶出量試験

元素	測定時間			測定範囲		土対法環境基準値
元素	測定用検液の調整	FT-802での測定	合計	下限値	上限値	環告第18号
鉛	3分	11分	14分	0.001mg/L	0.1mg/L	0.01mg/L
カドミウム	3分	12分	15分	0.001mg/L	0.1mg/L	0.003mg/L
水銀	5分	20分	25分	0.0003mg/L	0.03mg/L	0.0005mg/L
砒素	20分	10分	30分	0.002mg/L	0.1mg/L	0.01mg/L
セレン	90分 (有機物対策法130分)	11分	101分 (有機物対策法141分)	0.002mg/L	0.05mg/L	0.01mg/L

■含有量試験

元素	測定時間			測定範囲		土対法環境基準値
元素	測定用検液の調整	FT-802での測定	合計	下限値	上限値	環告第19号
鉛	4分	3分	7分	5mg/kg	600mg/kg	150mg/kg
カドミウム	4分	4分	8分	10mg/kg	300mg/kg	45mg/kg
水銀	6分	6分	12分	1mg/kg	60mg/kg	15mg/kg
砒素	20分	6分	26分	10mg/kg	300mg/kg	150mg/kg
セレン	90分 (有機物対策法130分)	7分	97分 (有機物対策法137分)	20mg/kg	400mg/kg	150mg/kg

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